心電図

体の表面から心機能を評価する心エコー

胸の上にプローブ(超音波を出す装置)を当て、体内に向けて超音波を発信し、心臓や血管で反射した超音波を受診することを繰り返すことで、心臓の断層像を映し出すことができます。このような画像を1秒間に30~60回作って表示することで、心臓の動きが画面で見えるようになります。このように体の表面から、心臓の形態や動態を評価し、新機能を客観的に評価するのが、「心エコー(心臓超音波検査)」です。

ドップラー法で心臓の血流を診断

心エコーでは、心房や心室、弁膜、血管などの影、大きさ、動きなどを直接確認することができます。胸部レントゲン撮影で「心拡大」と診断された際、心臓の4つの部屋のどれが大きいのか、原因は何か、心臓の収縮機能の評価、弁膜の肥厚、機能低下などの情報を得ることができます。

また弁膜症の患者さんの弁の動き、心筋梗塞の患者さんの心筋の動きの回復過程、先天性心疾患における心臓内部の異常な血流の観察などに威力を発揮します。エックス線と異なり被爆の危険もなく、ベッドサイドでも簡単に検査ができ、痛みや危険のない非侵襲的というのも心エコーのメリットです。

ドップラー法という撮影方法を用いることで、心臓や血管の中の血流を目に見える形で色表示することが可能です。血流の有無、狭窄を起こしている場所、血液の逆流している場所などを診断できます。さらに血流の速度を計測することで、心臓が受けている負担を数値化して把握できるようになりました。

心エコーの検査方法は、検査室のベッドであおむけになり、胸にゼリーを塗った後、そこにプローブをあてがって、モニター上で超音波の画像を得ることができます。また、手首・足首に心電図用の電極を取り付けます。

心臓の表面にある左心房などを高精度に観察するためには、胸の上からプローブを当てる通常の心エコーでは解像度に限界があります。そこで、胃内視鏡くらいの大きさのプローブを心臓の裏側に通っている食道に挿入して、体内から観察する「経食道心エコー」です。

経食道心エコーは心臓の中の小さな血栓や感染を診断する際に力を発揮します。またこの検査法は、心臓や血管の手術中も重宝します。手術中は体を消毒していつ雨、体の表面からエコーを当てることはできません。手術中、執刀医は心臓の表面だけしか見えないため、奥で何が起こっているかを確認することができません。

そこで経食道心エコーを行えば、見えない部分を観察しながら手術を進めることができるのです。そして手術が終了するまでに手術の出来はどうか、合併症が起こっていないかを確認することができます。従来は手術後に全身じょおう体が落ち着いてから検査を行っていましたが、経食道心エコーの登場により手術室の中で評価を行うことができるようになりました。

経食道心エコーの当日の朝食は抜く必要があります。普通の心エコーで十分な診断がつく場合はこの検査は実施されません。


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