心電図

動脈硬化は3種類あり、血管の太さで発症タイプが異なります

全身を隈なく巡る血液は、各組織が必要とする栄養と酸素を供給して、心臓に戻ってきますが、その血液を運ぶ管が「動脈」と「静脈」です。心臓から送り出された血液を抹消に運ぶのが動脈で、抹消から二酸化炭素や老廃物を受け取った血液を心臓に戻すのが静脈です。

動脈の狭窄で血流が滞る

血管は、血液が通るだけの管ではなく、自らも収縮と弛緩を繰り返することで、血液のスムーズな運搬を支えているのです。心臓は安静時で60~80回/分、運動をすると120~140回/分くらいの収縮をしています、それに合わせて動脈も弛緩と収縮を繰り返して、血液を抹消に運搬しています。このようなポンプの働きをするために、動脈の壁は強靭性と弾力性を備えています。

動脈の壁は、内側から内膜、中膜、外膜から成っており、内膜と中膜の間は内弾板、中膜と外膜の間は外弾性板で隔てられており、これによって強靭性と弾力性が保たれているのです。

しかし、動脈が固くなって弾力性が失われる、いわゆる「動脈硬化」の状態になると、血管の壁にコレステロールがへばりつき、血管が狭くなったりします。動脈硬化が進行すると、血管の壁がもろくなって破裂したり、血栓で血管が詰まったり、血管の壁がコブのように広がったりします。その結果、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血、大動脈解離などの重大な病気を引き起こすことがあるのです。

動脈硬化は以下のように、「アテローム性動脈硬化」「メンケルベルグ型硬化」「細動脈硬化」の3つのタイプに分けることができ、血管の太さによってどれができやすいのかが異なってきます。

「アテローム性動脈硬化」は、脳や心臓などの比較的太い血管の内膜に起きやすく、コレステロールと関係の深い動脈硬化です。動脈の内膜に主にコレステロールからなるドロドロしたお粥のようなものが詰まった「アテローム(腫れもの)」ができます。

「メンケルベルグ型硬化」は、心臓から血液を送り出す大動脈をはじめ、首の動脈、脚の動脈などの血管に起こりやすい動脈硬化で、これらの血管の中膜にカルシウムがたまって硬くなり、血管の壁が破れることもあります。

「細動脈硬化」は、脳や腎臓などの細い血管に起こりやすく、高血圧などが原因で動脈の壁の3層(内膜・中膜・外膜)全体がもろくなり、破裂する恐れがあります。


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